Claude Code Windows使い方完全ガイド - 初心者から実践まで徹底解説
はじめに
Claude CodeはWindows環境でも快適に動作するAI支援開発ツールです。本記事では、Windows環境でのClaude Codeの使い方を初心者向けに解説し、基本操作から実践的な活用方法まで詳しく紹介します。
Windows環境でのClaude Codeとは
Claude Codeの特徴
Claude Codeは、Anthropic社が提供するCLIベースのAI開発支援ツールです。
主な特徴:
- コマンドラインから自然言語で指示
- ファイルの読み書きを自動実行
- Git連携で変更管理
- MCP(Model Context Protocol)による機能拡張
- Windows、Mac、Linuxに対応
Windows版の利点
ネイティブ動作:
- Windows上で直接実行
- WSL不要でシンプル
- PowerShellやコマンドプロンプトから利用可能
統合性:
- Visual Studio Codeとの連携
- Git for Windowsとの統合
- Windows Terminalでの快適な操作
Windows環境のセットアップ
前提条件
必要なソフトウェア:
- Node.js(v18以降) - Claude Codeの実行環境
- Git for Windows - バージョン管理(推奨)
- PowerShell 7 - モダンなシェル環境(推奨)
システム要件:
- Windows 10(1903以降)またはWindows 11
- RAM: 8GB以上推奨
- ストレージ: 10GB以上の空き容量
Node.jsのインストール
ダウンロードとインストール
- Node.js公式サイトにアクセス
- LTS版(推奨版)をダウンロード
- インストーラーを実行
インストール時のポイント:
- 「Automatically install the necessary tools」にチェック
- デフォルトのインストール先を使用
インストールの確認
PowerShellまたはコマンドプロンプトを開いて:
node --version
npm --version
Claude Codeのインストール
グローバルインストール
PowerShellを管理者として実行:
npm install -g claude-code
インストールの確認
claude --version
バージョン番号が表示されれば成功です。
トラブルシューティング
エラー: コマンドが認識されない
環境変数PATHにnpmのグローバルパスを追加:
# npmのグローバルパスを確認
npm config get prefix
# 出力されたパスを環境変数PATHに追加
# 例: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\npm
初期設定
ログイン
claude login
動作:
- ブラウザが自動的に開く
- Anthropicアカウントでログイン
- 認証トークンが保存される
設定の確認
claude config list
基本的な使い方
Claude Codeの起動
プロジェクトディレクトリで起動
# プロジェクトフォルダに移動
cd C:\Users\<ユーザー名>\Projects\my-project
# Claude Codeを起動
claude
対話モードでの使用
Claude Codeが起動すると、対話モードになります:
Claude Code (1.0.XX)
Type /help for available commands
>
基本的なコマンド
ファイルの作成
> index.htmlを作成して、シンプルなウェブページを作って
Claude Codeが自動的に:
- ファイルを作成
- HTMLコードを生成
- 保存まで実行
コードの編集
> index.htmlにBootstrapを追加して、レスポンシブデザインにして
ファイルの読み取りと分析
> このプロジェクトの構造を説明して
セッション管理
セッションの終了
> /exit
または Ctrl+C で終了。
セッションの再開
前回の作業ディレクトリに戻って:
claude
コンテキストは自動的に復元されます。
Windows特有の使い方
PowerShellでの活用
エイリアスの設定
PowerShellプロファイルを編集:
# プロファイルを開く
notepad $PROFILE
# 以下を追加
Set-Alias -Name cc -Value claude
使用例:
cc "新しい機能を実装して"
文字コードの設定
日本語を正しく表示するため:
# プロファイルに追加
[Console]::OutputEncoding = [System.Text.Encoding]::UTF8
[Console]::InputEncoding = [System.Text.Encoding]::UTF8
Windows Terminalでの使用
Windows Terminalのインストール
winget install --id Microsoft.WindowsTerminal
カスタマイズ設定
設定ファイル(settings.json):
{
"defaultProfile": "{PowerShell 7のGUID}",
"profiles": {
"defaults": {
"fontFace": "Cascadia Code",
"fontSize": 11
}
}
}
Git Bashでの使用
Git Bashを使う場合:
# .bashrcに追加
alias claude='winpty claude'
実践的な使い方
プロジェクトの作成
Webアプリケーションの作成
# プロジェクトフォルダを作成
mkdir my-web-app
cd my-web-app
# Claude Codeで開発開始
claude
指示例:
> React + TypeScriptのプロジェクトを作成して、
Viteを使ってください。
Todoリストのサンプルアプリを作ってください。
バックエンドAPIの作成
> Express.jsを使ってREST APIを作成して、
ユーザー管理機能を実装してください。
認証にはJWTを使用してください。
コードレビュー
変更内容の確認
> 現在の変更内容をレビューして、
改善点や潜在的なバグを指摘してください
セキュリティチェック
> このコードのセキュリティ上の問題を確認して、
対策を提案してください
テストの作成
ユニットテストの生成
> src/utils/validation.tsのユニットテストを作成して、
Jestを使用してください
テストの実行
> 作成したテストを実行して、結果を教えてください
リファクタリング
コードの改善
> src/components/UserList.tsxをリファクタリングして、
パフォーマンスを向上させてください。
具体的には、メモ化と仮想化を使ってください。
ドキュメント生成
READMEの作成
> このプロジェクトのREADME.mdを作成して、
インストール方法、使い方、機能一覧を含めてください
コメントの追加
> src/ディレクトリ内の全てのファイルに、
JSDocコメントを追加してください
MCP(Model Context Protocol)の活用
MCPとは
MCPは、Claude Codeの機能を拡張するプロトコルです。
できること:
- Web検索機能の追加
- データベース接続
- 外部APIとの連携
- ファイルシステムの拡張
Windows環境でのMCP設定
Google検索MCPの追加
claude mcp add gemini-search `
-s user `
-e GEMINI_API_KEY=<your-api-key> `
-- npx mcp-gemini-google-search
使用例:
> 最新のReact 19の機能について調べて、実装例を示してください
Context7の追加
コードベース解析ツール:
claude mcp add context7 `
-s user `
-- npx @context7/mcp-server
MCP管理コマンド
登録済みMCPの確認
claude mcp list
MCPの削除
claude mcp remove gemini-search
パフォーマンス最適化
Windows Defenderの除外設定
開発フォルダをスキャン対象から除外:
- Windowsセキュリティを開く
- 「ウイルスと脅威の保護」→「設定の管理」
- 「除外」→「除外の追加または削除」
- 以下を追加:
C:\Program Files\nodejs\%APPDATA%\npm\- プロジェクトフォルダ
npmキャッシュの最適化
# キャッシュの確認
npm cache verify
# キャッシュのクリア(必要な場合)
npm cache clean --force
トラブルシューティング
よくある問題と解決策
問題1: 日本語が文字化けする
解決策:
# PowerShellで実行
chcp 65001
# プロファイルに追加して永続化
[Console]::OutputEncoding = [System.Text.Encoding]::UTF8
問題2: パーミッションエラー
解決策:
# PowerShellを管理者として実行
# または、ユーザーフォルダ内で作業
cd $HOME\Projects
問題3: Gitとの連携がうまくいかない
解決策:
# Git設定を確認
git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "your.email@example.com"
# Git Bashの場合
alias claude='winpty claude'
問題4: 環境変数が反映されない
解決策:
# 一時的な設定
$env:API_KEY = "your-api-key"
# 永続的な設定
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable('API_KEY', 'your-api-key', 'User')
# PowerShellを再起動
ベストプラクティス
プロジェクト管理
推奨ディレクトリ構造:
C:\Users\<ユーザー名>\Projects\
├── my-project-1\
├── my-project-2\
└── experiments\
利点:
- アクセス権限の問題が少ない
- バックアップが容易
- パスが短くシンプル
セキュリティ
APIキーの管理:
- 環境変数に保存
.envファイルを使用.gitignoreに追加
# .gitignoreに追加
.env
*.env.local
バージョン管理
定期的な更新:
# 週次更新
npm update -g claude-code
# バージョン確認
claude --version
実用例
例1: Webサイトの作成
claude
> Next.jsを使って、ブログサイトを作成してください。
以下の機能を含めてください:
- マークダウンでの記事作成
- カテゴリー分け
- 検索機能
- レスポンシブデザイン
例2: データ処理スクリプト
> PythonでCSVファイルを読み込み、
データをクリーニングして、
グラフを生成するスクリプトを作成してください
例3: 既存プロジェクトの改善
> このプロジェクトのパフォーマンスボトルネックを分析して、
改善策を提案してください。
特にレンダリング速度に注目してください。
まとめ
Windows環境でClaude Codeを使いこなすことで、効率的な開発が可能になります。
重要なポイント:
- Node.jsとGitの適切なセットアップ
- PowerShell 7とWindows Terminalの活用
- MCPによる機能拡張
- 文字コードとパフォーマンスの最適化
- セキュリティとプロジェクト管理のベストプラクティス
次のステップ:
- より高度なMCPサーバーの導入
- カスタムスラッシュコマンドの作成
- チーム開発での活用
詳細な情報はClaude Code公式ドキュメントをご確認ください。
参考リンク: