Claude Code Windows対応完全ガイド - インストール方法と使い方を徹底解説

はじめに

Claude CodeはWindowsに正式対応しており、複数の方法でインストール・利用できます。本記事では、Windows環境でClaude Codeを使用する3つの方法とそれぞれの特徴を詳しく解説します。

Claude CodeのWindows対応状況

公式対応の概要

Claude CodeはWindows 10（バージョン1903以降）およびWindows 11で正式にサポートされています。

対応状況:

• ✅ ネイティブインストール: 完全対応
• ✅ WSL (Windows Subsystem for Linux): 完全対応
• ✅ VSCode拡張機能: 完全対応
• ✅ PowerShell: 完全対応
• ✅ コマンドプロンプト: 完全対応
• ✅ Git Bash: 完全対応

3つの利用方法

方法 難易度 パフォーマンス 推奨ユーザー

ネイティブインストール 低 高 初心者〜上級者

WSL 中 中 Linux経験者

VSCode拡張 低 高 VSCodeユーザー

どの方法を選ぶべきか

ネイティブインストールを推奨する場合:

• Windowsに慣れている
• シンプルな環境を求める
• 最高のパフォーマンスが必要
• PowerShellを主に使用

WSLを推奨する場合:

• Linuxの開発環境が必要
• Linux向けツールを使いたい
• クロスプラットフォーム開発

VSCode拡張を推奨する場合:

• VSCodeを主に使用
• GUIベースの操作が好み
• 統合開発環境が必要

方法1: Windowsネイティブインストール

システム要件

オペレーティングシステム:

• Windows 10 (バージョン1903以降)
• Windows 11

必須ソフトウェア:

• Node.js v18以降
• npm (Node.jsに含まれる)

推奨ソフトウェア:

• Git for Windows
• PowerShell 7
• Windows Terminal

インストール手順

1. Node.jsのインストール

# Node.js公式サイトからWindowsインストーラーをダウンロード
# https://nodejs.org/

# インストール後、バージョン確認
node --version
npm --version

2. Claude Codeのインストール

PowerShellを管理者として実行:

npm install -g claude-code

インストール確認:

claude --version

3. 初期設定

# ログイン
claude login

# 設定確認
claude config list

PowerShellでの使用方法

基本的な使い方

# プロジェクトディレクトリで起動
cd C:\Users\YourName\Projects\my-project
claude

# ワンショットコマンド
claude "プロジェクトの構造を説明して"

文字コード設定

日本語を正しく表示するための設定:

# UTF-8に設定
chcp 65001

# PowerShellプロファイルに追加
$OutputEncoding = [System.Text.Encoding]::UTF8
[Console]::OutputEncoding = [System.Text.Encoding]::UTF8

Windows Terminalでの使用

Windows Terminalのインストール

# wingetでインストール
winget install Microsoft.WindowsTerminal

# または Microsoft Store からインストール

推奨設定

settings.jsonに以下を追加:

{
    "defaultProfile": "{...PowerShell 7のGUID...}",
    "profiles": {
        "defaults": {
            "fontFace": "Cascadia Code",
            "fontSize": 11
        }
    }
}

パフォーマンス最適化

Windows Defenderの除外設定

開発フォルダをスキャン対象から除外:

1. Windowsセキュリティを開く
2. 「ウイルスと脅威の保護」→「設定の管理」
3. 「除外」を追加:
   1. C:\Program Files\nodejs\
   2. %APPDATA%\npm\
   3. プロジェクトフォルダ

方法2: WSL (Windows Subsystem for Linux)

WSLのセットアップ

WSL 2のインストール

PowerShellを管理者として実行:

# WSLのインストール
wsl --install

# または特定のディストリビューションを指定
wsl --install -d Ubuntu-22.04

インストール後、再起動が必要です。

Ubuntuの初期設定

1. WSLを起動
2. ユーザー名とパスワードを設定
3. システムの更新:

sudo apt update
sudo apt upgrade -y

WSL内でのClaude Codeインストール

Node.jsのインストール

# Node.js 20.xのインストール
curl -fsSL https://deb.nodesource.com/setup_20.x | sudo -E bash -
sudo apt-get install -y nodejs

# バージョン確認
node --version
npm --version

Claude Codeのインストール

# グローバルインストール
npm install -g claude-code

# インストール確認
claude --version

# ログイン
claude login

WindowsとWSL間のファイルアクセス

Windowsファイルへのアクセス

WSLからWindowsのファイルシステムにアクセス:

# Cドライブは /mnt/c にマウントされている
cd /mnt/c/Users/YourName/Projects

# プロジェクトで作業
claude

WSLファイルへのアクセス

WindowsからWSLのファイルシステムにアクセス:

# エクスプローラーで以下を開く
\\wsl$\Ubuntu-22.04\home\username\projects

VSCodeとWSLの連携

Remote - WSL拡張機能

1. VSCodeに「Remote - WSL」拡張機能をインストール
2. WSL内のプロジェクトを開く:

# WSL内で
cd ~/projects/my-project
code .

3. VSCodeがWSLモードで起動
4. Claude Codeの統合ターミナルで使用可能

方法3: VSCode拡張機能

VSCode拡張機能のインストール

インストール手順

1. VSCode Marketplaceから:
   1. VSCodeを起動
   2. 拡張機能パネルを開く (Ctrl+Shift+X)
   3. "Claude Code"で検索
   4. 「インストール」をクリック
2. コマンドラインから:

code --install-extension anthropic.claude-code

VSCode拡張機能の設定

初期設定

1. VSCodeでコマンドパレットを開く (Ctrl+Shift+P)
2. “Claude Code: Sign In” を選択
3. ブラウザでログイン

settings.jsonの設定

{
    "claude-code.model": "claude-sonnet-4",
    "claude-code.autoSave": true,
    "claude-code.theme": "dark"
}

VSCode拡張機能の使い方

サイドパネルからの使用

1. サイドバーのClaude Codeアイコンをクリック
2. チャットパネルが開く
3. 質問やタスクを入力

エディタからの使用

コードの選択して実行:

1. コードを選択
2. 右クリック → “Claude Code: Explain” または “Claude Code: Refactor”

インラインでの使用:

• コメントに質問を書く
• Claude Codeが自動提案

ショートカットキー

操作 ショートカット

Claude Codeを開く Ctrl+Shift+C

選択範囲を説明 Ctrl+Shift+E

リファクタリング Ctrl+Shift+R

テスト生成 Ctrl+Shift+T

Windows環境でのトラブルシューティング

よくある問題と解決方法

問題1: インストールエラー

エラー: npm ERR! code EACCES

解決方法:

# 管理者権限で PowerShell を実行
npm install -g claude-code

# または、ユーザーディレクトリにインストール
npm config set prefix "%APPDATA%\npm"
npm install -g claude-code

問題2: コマンドが認識されない

エラー: 'claude' is not recognized as an internal or external command

解決方法:

1. 環境変数PATHの確認:

echo %PATH%

2. PATHに追加:
   2. システムのプロパティ → 環境変数
   3. %APPDATA%\npm を追加
3. PowerShellを再起動

問題3: 日本語の文字化け

解決方法:

# UTF-8に変更
chcp 65001

# PowerShellプロファイルに追加
[Console]::OutputEncoding = [System.Text.Encoding]::UTF8
[Console]::InputEncoding = [System.Text.Encoding]::UTF8

問題4: パフォーマンスが遅い

解決方法:

1. Windows Defenderの除外設定
2. npmキャッシュのクリア:

npm cache clean --force

3. Node.jsの更新

問題5: WSLで起動できない

解決方法:

# WSLのバージョン確認
wsl --list --verbose

# WSL 2に更新
wsl --set-version Ubuntu-22.04 2

# WSLの再起動
wsl --shutdown
wsl

Gitとの連携問題

Git Bashでの使用

Git Bashでclaudeコマンドを使用する場合:

# .bashrc に追加
alias claude='winpty claude'

改行コードの問題

# Gitの設定
git config --global core.autocrlf false

実践的な使用例

プロジェクトの作成

Windowsネイティブ

# プロジェクトディレクトリを作成
mkdir C:\Users\YourName\Projects\my-app
cd C:\Users\YourName\Projects\my-app

# Node.jsプロジェクトの初期化
npm init -y

# Claude Codeで開発開始
claude "Express.jsのWebアプリケーションを作成して"

WSL

# プロジェクトディレクトリを作成
mkdir ~/projects/my-app
cd ~/projects/my-app

# プロジェクト初期化
npm init -y

# 開発開始
claude "Next.jsプロジェクトをセットアップして"

MCPサーバーの設定

Windows環境でのMCP設定

# Gemini検索MCPの追加
claude mcp add gemini-search `
  -s user `
  -e GEMINI_API_KEY=$env:GEMINI_API_KEY `
  -- npx mcp-gemini-google-search

# GitHub MCP
claude mcp add github `
  -s user `
  -e GITHUB_TOKEN=$env:GITHUB_TOKEN `
  -- npx @modelcontextprotocol/server-github

WSL環境でのMCP設定

# Gemini検索MCP
claude mcp add gemini-search \
  -s user \
  -e GEMINI_API_KEY=$GEMINI_API_KEY \
  -- npx mcp-gemini-google-search

# Context7
claude mcp add context7 \
  -s user \
  -- npx @context7/mcp-server

CI/CDとの統合

GitHub Actionsでの使用

name: Claude Code CI

on: [push, pull_request]

jobs:
  test:
    runs-on: windows-latest
    steps:
      - uses: actions/checkout@v3
      - uses: actions/setup-node@v3
        with:
          node-version: '20'
      - run: npm install -g claude-code
      - run: claude "テストを実行して"
        env:
          ANTHROPIC_API_KEY: ${{ secrets.ANTHROPIC_API_KEY }}

Windows環境でのベストプラクティス

セキュリティ

API キーの管理

環境変数での管理:

# ユーザー環境変数に設定
[System.Environment]::SetEnvironmentVariable('ANTHROPIC_API_KEY', 'your-key', 'User')

.envファイルの使用:

# .env ファイルを作成
ANTHROPIC_API_KEY=your-api-key

# .gitignore に追加
echo .env >> .gitignore

パフォーマンス最適化

ディスクI/Oの最適化

1. SSDの使用を推奨
2. プロジェクトをシステムドライブに配置
3. OneDrive同期フォルダを避ける

メモリ管理

# Node.jsのメモリ制限を増やす
set NODE_OPTIONS=--max-old-space-size=4096

開発環境の整備

推奨ツールのインストール

# winget を使用
winget install Microsoft.WindowsTerminal
winget install Git.Git
winget install Microsoft.PowerShell
winget install Microsoft.VisualStudioCode

まとめ

Claude CodeはWindowsで完全にサポートされており、3つの方法で利用できます。

選択のポイント:

方法 メリット デメリット

ネイティブ シンプル、高速 Windows固有の制約

WSL Linux互換性 セットアップが複雑

VSCode拡張 GUI統合 VSCodeに依存

推奨の組み合わせ:

• 日常的な開発: ネイティブインストール
• Linux向け開発: WSL
• チーム開発: VSCode拡張

重要なポイント:

• 最新のWindows 10/11を使用
• Node.js v18以降をインストール
• PowerShell 7を推奨
• Windows Terminalで快適な開発
• 文字コード設定を適切に
• セキュリティとパフォーマンスの最適化

次のステップ:

• MCPサーバーの追加で機能拡張
• カスタムコマンドの作成
• チーム環境の構築

詳細な情報はClaude Code公式ドキュメントをご確認ください。

参考リンク:

• Claude Code公式ドキュメント
• Windows Subsystem for Linux
• VSCode公式サイト
• Node.js公式サイト