Claude CodeにGitHub MCP Serverを追加すると、ターミナルから直接Issue作成やPRレビューが可能になります。この記事では、Claude CodeとGitHubを連携するMCP設定の全手順を解説します。
GitHub MCP Serverとは
GitHub MCP Serverは、Claude CodeからGitHub APIを直接操作するための公式MCPサーバーです。
主な機能
- Issue管理: 新規作成、検索、更新
- Pull Request操作: レビュー、承認、マージ
- リポジトリ情報取得: ブランチ一覧、コミット履歴
- 自動化: コード変更とGitHub操作を一連のフローで実行
MCPについて詳しくは、Claude Code MCP設定ガイドをご覧ください。
設定方法(3つの選択肢)
GitHub MCP Serverの設定には、コマンド、Docker、手動設定の3つの方法があります。
方法1: コマンド一発設定(推奨)
最も簡単な方法です。
claude mcp add github --scope user
HTTPトランスポートを使用する場合:
claude mcp add --transport http github https://api.githubcopilot.com/mcp
設定後、Claude Code内で /mcp コマンドを実行し、GitHub認証を完了させます。
方法2: Docker利用
Dockerを使用すると、環境を汚さず設定できます。
claude mcp add github \
-e GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN=YOUR_TOKEN \
-- docker run -i --rm \
-e GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN \
ghcr.io/github/github-mcp-server
GitHubのPersonal Access Token(PAT)が必要です。GitHubのトークン作成ページで発行してください。
方法3: 手動設定
より詳細な設定が必要な場合は、設定ファイルを直接編集します。
設定ファイルのパス:
- macOS:
~/Library/Application Support/Claude/claude_desktop_config.json - Windows:
%APPDATA%\Claude\claude_desktop_config.json - Linux:
~/.config/Claude/claude_desktop_config.json
設定例:
{
"mcpServers": {
"github": {
"type": "http",
"url": "https://api.githubcopilot.com/mcp",
"headers": {
"Authorization": "Bearer YOUR_GITHUB_PAT"
}
}
}
}
実際の使い方
GitHub MCP Server設定後、Claude Codeで以下のような操作が可能になります。
Issue作成
バグを見つけたので、Issueを作成してください。
タイトル: ログイン画面でエラーが発生
本文: 特定の条件下でNullPointerExceptionが発生しています
PRレビュー
Review PR #456 and suggest improvements
Claude CodeがPRの内容を分析し、改善提案を返します。
自分のタスク確認
Show me all open PRs assigned to me
自分にアサインされたPR一覧を取得できます。
自動化の例
コード変更とGitHub操作を組み合わせた例:
このバグを修正して、PRを作成してください。
タイトル: Fix login error
レビュアー: @team-lead
Claude Codeがコード修正からPR作成まで一括で実行します。
MCP管理コマンド
設定後の管理に便利なコマンドです。
サーバー一覧表示
claude mcp list
登録済みのMCPサーバーを確認できます。
サーバー削除
claude mcp remove github
不要になったサーバーを削除します。
サーバー動作確認
claude mcp get github
サーバーが正しく動作しているかテストします。
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法を紹介します。
認証エラーが発生する
原因:
- Personal Access Tokenの権限不足
- トークンの有効期限切れ
解決策:
repoスコープを含むPATを再発行- 環境変数またはヘッダーでトークンを正しく設定
MCPサーバーが認識されない
原因:
- 設定ファイルのJSON形式が不正
- Claude Codeの再起動が必要
解決策:
- JSONの構文エラーをチェック
- Claude Codeを完全に再起動
Dockerコンテナが起動しない
原因:
- Dockerデーモンが未起動
- イメージのダウンロード失敗
解決策:
docker psでDockerの状態を確認docker pull ghcr.io/github/github-mcp-serverで手動ダウンロード
GitHub MCP Serverのメリット
開発効率の向上
- ブラウザとターミナルの切り替え不要
- コード編集とIssue管理を同じ場所で実行
- 自然言語でGitHub操作が可能
自動化の実現
- バグ発見からIssue作成まで自動化
- コードレビューとPR承認の効率化
- 定型作業をClaude Codeに委任
チーム開発の加速
- PRレビューの品質向上
- Issue管理の統一化
- コミュニケーションコストの削減
公式リソース
詳細な情報は以下の公式ドキュメントをご覧ください。
まとめ
Claude CodeとGitHub MCP Serverを連携すると:
- コマンド一発で設定完了
- 自然言語でIssue・PR操作
- 自動化で開発効率アップ
まずは claude mcp add github --scope user で気軽に試してみてください。MCPの強力さを実感できるはずです。