Claude CodeとCursorの使い分け完全ガイド【2025年最新】両方使うべき理由

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はじめに

「Claude CodeとCursorはどう違うの?」「どっちを使えばいい?」そんな疑問を持つ開発者の方へ。本記事では、Claude CodeとCursorの違いを明確にし、それぞれの強みを活かした使い分け方を徹底解説します。

Claude CodeとCursorの基本的な違い

Claude Code

特徴:

  • 独立したCLIツール: ターミナルで動作

  • 会話型インターフェース: チャット形式で指示

  • 自律的なタスク実行: 複数ファイルを横断して編集

  • プロジェクト全体の理解: コードベース全体を把握

主な用途:

  • 大規模なリファクタリング

  • プロジェクト全体の設計変更

  • 複雑なバグ修正

  • ドキュメント生成

Cursor

特徴:

  • VSCodeベースのエディタ: GUI環境で動作

  • リアルタイム補完: コード入力中に提案

  • エディタ統合: VSCodeの全機能が使える

  • 視覚的な編集: ファイルを見ながら編集

主な用途:

  • 日常的なコーディング

  • リアルタイムコード補完

  • 関数・メソッドの追加

  • 小規模な修正

Claude CodeとCursorの比較表

項目 Claude Code Cursor

形式 CLIツール GUIエディタ

インターフェース ターミナル VSCodeライク

主な使い方 会話型指示 コード補完 + チャット

ファイル編集範囲 プロジェクト全体 主に開いているファイル

自律性 高い(複数タスクを自動実行) 中程度(主に提案)

料金 Claude Proプラン($20/月) Cursor Pro($20/月)

得意分野 大規模変更、設計 日常コーディング

学習曲線 やや急 緩やか(VSCode経験者なら即使用可)

Claude CodeとCursorの使い分け戦略

1. Claude Codeを使うべき場面

大規模リファクタリング

# Claude Codeで実行
claude

# プロンプト例:
"このプロジェクト全体をTypeScriptに移行して。
すべての.jsファイルを.tsに変換し、型定義を追加してください"

理由: プロジェクト全体を理解し、複数ファイルを一括で変更できる

アーキテクチャ変更

# Claude Codeで実行
"REST APIをGraphQLに変更して。
スキーマ定義、リゾルバ、クライアント側のクエリまで全部書いて"

理由: システム全体の設計を理解し、一貫性のある変更ができる

複雑なバグ修正

# Claude Codeで実行
"このメモリリークを修正して。
関連する全ファイルを調査して、根本原因を特定してください"

理由: コードベース全体を調査し、根本原因を特定できる

2. Cursorを使うべき場面

日常的なコーディング

// Cursorで入力
function calculateTotal

// Cursorが自動補完:
function calculateTotalPrice(items) {
  return items.reduce((total, item) => total + item.price, 0);
}

理由: リアルタイムで提案を受けながらスムーズにコーディング

関数の追加・修正

# Cursorのチャットで指示
"この関数にエラーハンドリングを追加して"

# Cursorが該当箇所を編集

理由: 視覚的に確認しながら編集できる

UIコンポーネント作成

// Cursorで作業
// Cmd + K を押して指示
"このボタンコンポーネントにローディング状態を追加"

理由: プレビューしながらUI調整ができる

最強の組み合わせ: Claude Code + Cursor

推奨ワークフロー

1. プロジェクト開始時(Claude Code)

# Claude Codeでプロジェクト構造を生成
claude

"Next.js + TypeScript + Tailwind CSSで
ブログアプリの基本構造を作成して"

2. 日常開発(Cursor)

# Cursorで通常のコーディング
# リアルタイム補完を使いながら機能追加

3. 大規模変更時(Claude Code)

# Claude Codeで設計変更
"認証機能を追加して。
Firebase AuthからAuth0に移行してください"

4. 細かい調整(Cursor)

# Cursorで最終調整
# UIの微調整やバグ修正

実践例: ブログアプリ開発

フェーズ1: プロジェクトセットアップ(Claude Code)

claude

プロンプト:
"Next.js 14 + TypeScript + Prisma + PostgreSQLで
ブログアプリを作成して。以下の機能を実装:
- 記事のCRUD
- ユーザー認証
- コメント機能
- タグ機能"

結果: 30分で基本構造完成

フェーズ2: 機能追加(Cursor)

// Cursorで個別機能を追加

// src/components/CommentForm.tsx
// Cmd + K で指示
"コメントフォームにリアルタイムバリデーションを追加"

結果: リアルタイム補完で効率的に実装

フェーズ3: リファクタリング(Claude Code)

claude

プロンプト:
"このプロジェクトをServer Actionsベースに
リファクタリングして。すべてのAPI routesを変換"

結果: 一貫性のあるリファクタリング完了

フェーズ4: バグ修正(Cursor)

# Cursorでデバッグ
# エラーメッセージをチャットに貼り付け
# 該当箇所を直接編集

結果: 視覚的に確認しながら修正

コスト最適化戦略

パターン1: 両方契約(推奨)

月額: $40 (Claude Pro $20 + Cursor Pro $20)

メリット:

  • 最大の生産性

  • すべての場面で最適なツールを使用

  • ストレスフリーな開発体験

おすすめユーザー:

  • プロフェッショナル開発者

  • 複数プロジェクト並行

パターン2: Claude Code中心

月額: $20 (Claude Pro)

使い方:

  • メイン: Claude Code

  • サブ: VSCode + GitHub Copilot(学生なら無料)

おすすめユーザー:

  • 大規模プロジェクト中心

  • ターミナル作業が多い

パターン3: Cursor中心

月額: $20 (Cursor Pro)

使い方:

  • メイン: Cursor

  • サブ: Claude API(無料枠)

おすすめユーザー:

  • 日常コーディング中心

  • GUI環境を好む

実際のユーザーの声

Aさん(フルスタック開発者)

「朝はClaude Codeでタスクリストを処理、 日中はCursorで実装、夜はClaude Codeでリファクタリング。 生産性が3倍になった」

Bさん(スタートアップCTO)

「Claude Codeで基本設計、Cursorで実装。 両方使うことで、1ヶ月でMVPを完成できた」

Cさん(フリーランス)

「月$40は高いと思ったけど、 開発時間が半分になったので時給換算で得してる」

よくある質問

Q1: どちらか1つだけ選ぶなら?

A: 日常的なコーディングが多い → Cursor大規模プロジェクトやリファクタリングが多い → Claude Code

Q2: 両方使うのは無駄?

A: いいえ。得意分野が異なるため、併用することで最大の生産性を得られます。

Q3: CursorでClaude Codeの代わりになる?

A: 部分的には可能ですが、プロジェクト全体の自律的な変更はClaude Codeが優位です。

Q4: Claude CodeでCursorの代わりになる?

A: リアルタイムコード補完やGUI環境での快適さはCursorが優位です。

Q5: どちらから始めるべき?

A: VSCode経験者ならCursor、ターミナル慣れしているならClaude Codeから始めるのがおすすめ。

組み合わせのベストプラクティス

1. 役割分担を明確に

Claude Code:
- プロジェクト初期設定
- 大規模リファクタリング
- アーキテクチャ変更
- 複雑なバグ調査

Cursor:
- 日常コーディング
- 関数・コンポーネント追加
- 小規模修正
- UI調整

2. ワークフローの確立

1. 朝: Claude Codeでタスク整理・計画
2. 午前: Cursorで実装
3. 午後: 継続実装
4. 夕方: Claude Codeでレビュー・リファクタリング

3. プロジェクトフェーズごとに使い分け

設計フェーズ: Claude Code 80% + Cursor 20%
実装フェーズ: Cursor 70% + Claude Code 30%
リファクタリング: Claude Code 90% + Cursor 10%
保守フェーズ: Cursor 60% + Claude Code 40%

まとめ

Claude CodeとCursorは競合ではなく、補完関係にあります:

Claude Codeの強み

  1. プロジェクト全体の自律的な変更

  2. 複雑なタスクの一括処理

  3. アーキテクチャレベルの設計変更

Cursorの強み

  1. リアルタイムコード補完

  2. 視覚的で直感的な編集

  3. 日常コーディングの効率化

最適な組み合わせ

  • 両方契約: 最大の生産性(月$40)

  • 状況に応じて使い分け: それぞれの強みを活かす

  • ワークフロー確立: 朝Claude Code、日中Cursor、夜Claude Code

どちらか1つだけでも十分強力ですが、両方使うことで、AI開発支援ツールの真価を最大限に引き出せます。まずは無料トライアルで両方試して、自分のワークスタイルに合う組み合わせを見つけましょう。

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