WindowsでClaude CodeをGit Bashで使う完全ガイド
WindowsでClaude Codeを使用する際、デフォルトのコマンドプロンプトやPowerShellではなく、Git Bashを使いたいと考える開発者は多いでしょう。本記事では、Git BashでClaude Codeを快適に使うための設定方法と実践テクニックを解説します。
Git Bashを選ぶ理由
WindowsでGit Bashを使用するメリットは以下の通りです:
- Unix/Linuxコマンドの利用: macOSやLinuxと同じコマンドが使える
- Gitの統合: Gitコマンドがネイティブに動作
- スクリプトの互換性: bashスクリプトがそのまま実行可能
- 開発環境の統一: チーム開発で環境を揃えやすい
前提条件
Claude CodeをGit Bashで使うには、以下の準備が必要です:
1. Git for Windowsのインストール
Git Bashは「Git for Windows」に含まれています。
- Git公式サイトからインストーラーをダウンロード
- インストーラーを実行し、デフォルト設定でインストール
- インストール完了後、スタートメニューから「Git Bash」を起動できることを確認
2. Node.jsのインストール
Claude Codeの実行にはNode.jsが必要です。
- Node.js公式サイトからLTS版をダウンロード
- インストーラーを実行し、デフォルト設定でインストール
- Git Bashで
node --versionを実行して確認
Claude Codeのインストール
Git Bash上でClaude Codeをインストールします:
npm install -g @anthropic/claude-code
インストールが完了したら、バージョンを確認:
claude-code --version
Git Bashでの基本的な使い方
Claude Codeの起動
Git Bashから直接Claude Codeを起動できます:
claude-code
プロジェクトディレクトリを指定して起動する場合:
cd /c/Users/YourName/projects/myproject
claude-code
パスの指定方法
Git BashではWindowsのパスを以下の形式で指定します:
- Windowsパス:
C:\Users\username\project - Git Bashパス:
/c/Users/username/project
Claude Codeでファイルパスを扱う際は、この違いを理解しておきましょう。
よくある問題と解決方法
問題1: コマンドが見つからない
症状: claude-code: command not found
解決方法:
- Git Bashを再起動
- PATHが正しく設定されているか確認:
echo $PATH
- npmのグローバルインストールパスを確認:
npm config get prefix
問題2: 文字化けが発生する
症状: 日本語が正しく表示されない
解決方法: Git Bashの設定で文字コードをUTF-8に設定:
- Git Bashのウィンドウを右クリック→「Options」
- 「Text」タブで「Locale」を
ja_JP、「Character set」をUTF-8に設定
問題3: 権限エラーが発生する
症状: Permission deniedエラー
解決方法: Git Bashを管理者権限で実行:
- スタートメニューで「Git Bash」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
Git Bashでの便利なテクニック
エイリアスの設定
頻繁に使うコマンドにエイリアスを設定すると便利です。~/.bashrcに追加:
alias cc='claude-code'
alias ccp='cd /c/Users/YourName/projects && claude-code'
設定を反映:
source ~/.bashrc
プロジェクトごとの設定
プロジェクトルートに.claudeディレクトリを作成し、プロジェクト固有の設定を管理できます:
mkdir .claude
cd .claude
touch CLAUDE.md
Git連携のベストプラクティス
Claude CodeとGitを連携させる際のポイント:
- コミット前の確認: Claude Codeで変更したファイルを
git diffで確認 - ブランチ管理: 機能ごとにブランチを作成してClaude Codeを実行
.gitignoreの設定: Claude Codeの一時ファイルを除外
# .gitignoreに追加
.claude/
*.tmp
MCPサーバーの設定
Git Bash環境でMCPサーバーを使用する場合の設定例:
# グローバル設定ディレクトリに移動
cd ~/.claude
# mcp-settings.jsonを編集
WindowsのパスをGit Bash形式に変換する必要がある点に注意してください。
トラブルシューティング
Git Bashが遅い場合
以下の最適化を試してください:
- ウイルス対策ソフトの除外設定: Git Bashのディレクトリを除外リストに追加
- Windows Defenderの除外: 開発ディレクトリを除外
- Git設定の最適化:
git config --global core.preloadindex true
git config --global core.fscache true
WSLとの使い分け
Git BashとWSL(Windows Subsystem for Linux)の使い分けのポイント:
- Git Bash: 軽量で起動が速い、Windowsとの統合が容易
- WSL: 完全なLinux環境、複雑な開発環境に適している
Claude Codeは両方で動作しますが、プロジェクトの性質に応じて選択しましょう。
まとめ
WindowsでClaude CodeをGit Bashで使うことで、Unix/Linuxライクな開発環境を構築できます。以下のポイントを押さえておきましょう:
- Git for WindowsとNode.jsのインストールが前提
- パスの表記方法(Windows形式とUnix形式)の違いに注意
- エイリアスや設定ファイルを活用して効率化
- 文字コードや権限の問題に対処する方法を理解
Git Bashを使いこなすことで、Claude Codeの開発体験がさらに向上します。