「Claude CodeとCursorはどう違うの?」「VSCodeとCursorどっちを使えばいい?」という疑問を持っている方は多いのではないでしょうか。本記事では、Claude Code、VSCode、Cursorの関係性と連携方法、効果的な使い分けについて詳しく解説します。
Claude Code × VSCode × Cursor の関係性
それぞれの特徴
Claude Code(CLIツール):
- ターミナルベースのAIコーディングツール
- 大規模な変更や新規プロジェクト開発に強い
- プラン重視の開発プロセスに最適
- 要件定義から設計、実装、テストまで自動化
VSCode(エディタ):
- Microsoft製の人気コードエディタ
- Claude Code公式拡張機能が提供されている
- 豊富なエクステンションエコシステム
- 無料で使用可能
Cursor(AIエディタ):
- VSCodeベースのAI統合エディタ
- エディタ内でAI支援が完結
- リアルタイムで差分確認しながら開発
- 日常的な開発に最適
参考:Cursor と Claude Code を使い比べてみた結果
組み合わせパターン
パターン1: Claude Code + VSCode
- Claude CodeをVSCode拡張として統合
- ターミナルとエディタの両方で利用可能
- 従来のVSCode環境を維持しながらAI支援を追加
パターン2: Claude Code + Cursor
- CursorのAI機能とClaude Codeを併用
- Cursor内でClaude Codeを起動可能
- 両方のメリットを享受
パターン3: 3つすべてを使い分け
- シーンに応じて最適なツールを選択
- 開発効率を最大化
参考:Claude CodeとVS Codeの拡張機能と使い方徹底比較ガイド
Claude Code × Cursor 連携方法
基本的な連携手順(3分で完了)
ステップ1: Claude Codeのインストール
# npmでインストール
npm install -g claude-code
# インストール確認
claude --version
ステップ2: Claudeアカウントでログイン
# ログイン
claude login
ブラウザが開き、Claudeアカウントでの認証を求められます。
ステップ3: プロジェクトでClaude Codeを起動
# プロジェクトディレクトリに移動
cd your-project
# Claude Codeを起動
claude
ステップ4: Cursorとの連携
# Claude Codeセッション内で実行
/ide
Cursorが検出され、自動的に統合されます。
参考:【3分でできる】Claude CodeをCursorで使う方法
手動で拡張機能をインストールする方法
自動検出がうまくいかない場合の対処法:
ステップ1: Claude Code拡張ファイルを探す
拡張ファイル(claude-code.vsix)の場所:
- macOS:
~/.claude/extensions/ - Windows:
%USERPROFILE%\.claude\extensions\ - Linux:
~/.claude/extensions/
ステップ2: Cursorに手動インストール
- Cursorを開く
- 拡張機能パネルを開く(
Cmd+Shift+XまたはCtrl+Shift+X) - 右上の「…」メニューから「Install from VSIX…」を選択
claude-code.vsixファイルを選択- インストール完了後、Cursorを再起動
ステップ3: 連携確認
サイドバーにユニコーンアイコンまたはClaude Codeパネルが表示されていれば成功です。
参考:Cursor で Claude Code のIDE統合ができない時の対処方法
Claude Code × VSCode 連携方法
VSCode拡張機能のインストール
方法1: Visual Studio Marketplaceから
- VSCodeを開く
- 拡張機能パネルを開く(
Ctrl+Shift+X) - "Claude Code"で検索
- "Install"をクリック
方法2: コマンドラインから
# VSCodeで拡張機能をインストール
code --install-extension anthropic.claude-code
設定と認証
ステップ1: 拡張機能の設定
VSCodeでCmd+,(またはCtrl+,)を押して設定を開き、「Claude Code」で検索。
ステップ2: Claudeアカウントで認証
- VSCodeのサイドバーにClaude Codeアイコンが表示される
- アイコンをクリックしてログイン
- ブラウザで認証を完了
ステップ3: 使用開始
統合ターミナルでclaudeコマンドを実行するか、サイドパネルからClaude Codeを起動できます。
参考:Claude CodeをVSCodeやCursorと連携する
使い分けのベストプラクティス
シーン別の推奨ツール
新規プロジェクトの立ち上げ: → Claude Code がおすすめ
- 要件定義から設計まで自動化
- プロジェクト構造の自動生成
- 初期セットアップを一括で実行
日常的なコーディング: → Cursor がおすすめ
- リアルタイムでコード補完
- 直感的なGUI操作
- エディタ内で完結
大規模リファクタリング: → Claude Code がおすすめ
- 複数ファイルの一括変更
- 影響範囲の自動分析
- テストコードも含めた修正
細かいバグ修正: → Cursor がおすすめ
- 素早い修正と確認
- インライン編集
- 差分の視覚的確認
参考:Cursorから始まったAIコーディング体験とClaude Codeとの使い分け
開発フロー別の使い分け
パターン1: メインCursor、補助Claude Code
日常開発: Cursor
↓
大きな変更が必要になった時
↓
Claude Codeに切り替え
↓
変更完了後、Cursorに戻る
パターン2: メインVSCode + Claude Code、補助Cursor
基本: VSCode + Claude Code拡張
↓
より高度なAI支援が必要な時
↓
Cursorに切り替え
↓
完了後、VSCodeに戻る
パターン3: 完全併用
設計・計画: Claude Code(CLI)
↓
実装: Cursor(エディタ統合)
↓
レビュー・リファクタ: Claude Code(CLI)
↓
細かい修正: Cursor(エディタ統合)
参考:AIネイティブ開発コラム:Cursor vs Claude Code 実践レポート
実践的な活用例
例1: Cursorで日常開発、Claude Codeで大規模変更
日常的な機能追加(Cursor使用):
- Cursorで新規ファイルを作成
- Cmd+K(AI Chat)で機能を実装
- リアルタイムで差分を確認しながら修正
- 完了
大規模リファクタリング(Claude Code使用):
# Claude Codeを起動
claude
# プロンプト入力
> 認証システムを OAuth2.0 に移行してください。
> 影響するすべてのファイルを特定して、テストも含めて修正してください。
# Claude Codeが自動で実行:
# - 影響ファイルの特定
# - コード修正
# - テストコード修正
# - マイグレーションスクリプト作成
例2: VSCode + Claude Code拡張で開発効率化
統合ターミナルからClaude Codeを利用:
# VSCodeの統合ターミナルで実行
claude
# セッション開始
> ユーザーダッシュボードを実装してください
サイドパネルからGUI操作:
- サイドバーのClaude Codeアイコンをクリック
- チャット形式でプロンプトを入力
- 提案されたコードをレビュー
- 承認して適用
例3: 3つのツールを完全に使い分け
朝(プロジェクト開始時):
- Claude Codeで今日のタスクをプランニング
/planモードで実装方針を設計
日中(実装作業):
- Cursorでコーディング
- AI補完を活用しながら実装
夕方(レビュー・リファクタ):
- Claude Codeでコードレビュー
- 品質向上のための提案を受ける
参考:Claude code x Cursor連携で開発効率10倍UP
よくある質問
Q1: CursorとClaude Code、どちらを選ぶべき?
A: 両方使うことをおすすめします。
選ぶ必要はありません:
- Cursor:日常的なコーディング
- Claude Code:大規模な変更や新規開発
適材適所で使い分けることで開発効率を最大化できます。
Q2: VSCodeとCursor、どちらがClaude Codeと相性がいい?
A: どちらも公式サポートされており、相性は良好です。
VSCodeがおすすめな人:
- 既存のVSCode環境を維持したい
- 豊富な拡張機能エコシステムを活用したい
- 無料で使いたい
Cursorがおすすめな人:
- AI統合エディタを試したい
- より直感的なAI操作を求める
- AI支援に特化した環境が欲しい
参考:[Claude] Claude Codeが良すぎてCursorからVSCodeに戻ります
Q3: Claude Code連携時の料金は?
A: Claude CodeとCursor/VSCodeの連携に追加料金はかかりません。
必要なプラン:
- Claude Pro($20/月)以上
- または Anthropic API従量課金
Cursor自体の料金(Pro: $20/月)は別途必要です。
Q4: /ideコマンドでCursorが検出されない場合は?
A: 手動で拡張機能をインストールしてください。
手順:
~/.claude/extensions/からclaude-code.vsixを探す- Cursorの拡張機能パネルから「Install from VSIX…」を選択
- ファイルを選択してインストール
- Cursorを再起動
参考:Cursor で Claude Code のIDE統合ができない時の対処方法
Q5: Claude CodeとCursorのAI、どう違う?
A: AIモデルと統合方法が異なります。
Claude Code:
- Claude 3.5 Sonnet / Opus 4を使用
- CLI中心のワークフロー
- プラン重視の開発プロセス
Cursor:
- Claude、GPT-4、自社モデルを選択可能
- エディタ統合型のワークフロー
- リアルタイム補完重視
料金比較
Claude Code
Proプラン($20/月):
- 月5時間のClaude Code使用
- VSCode/Cursor拡張無料
Maxプラン($100〜200/月):
- 実質無制限(レートリミットあり)
- VSCode/Cursor拡張無料
Cursor
無料プラン:
- 基本的なAI補完
- 制限あり
Proプラン($20/月):
- 無制限のAI補完
- Claude 3.5 Sonnetアクセス
- プライオリティサポート
推奨の組み合わせ
コスパ重視:
- Claude Pro($20/月)+ VSCode(無料)
AI支援を最大限活用:
- Claude Max($100/月)+ Cursor Pro($20/月)= $120/月
バランス型:
- Claude Pro($20/月)+ Cursor Pro($20/月)= $40/月
参考:【2025年最新】Claude Code vs Cursor 料金プラン・機能・コスパを完全解説
まとめ:最適な使い分け
結論: 全部使う
Claude Code、VSCode、Cursorはそれぞれ異なる強みを持っており、一つに絞る必要はありません。
推奨の使い分け:
- 新規開発・大規模変更: Claude Code
- 日常的なコーディング: Cursor
- 既存VSCode環境活用: VSCode + Claude Code拡張
まずは試してみる
ステップ1(無料):
- VSCodeにClaude Code拡張をインストール
- Claude Pro($20/月)に加入
- 基本的な使い方を習得
ステップ2(追加投資):
- Cursorをインストール(無料プランから)
- Claude CodeとCursorを連携
- 使い心地を比較
ステップ3(本格運用):
- 自分のワークフローに合わせて使い分け
- 必要に応じてプランをアップグレード
- 開発効率の向上を実感
Claude Code、VSCode、Cursorを組み合わせることで、AI支援開発の効率を最大化できます。まずは無料または低コストで始めて、自分に合った使い方を見つけていきましょう。
参考リンク: