はじめに
Claude CodeはAnthropicが提供する革新的なAIコーディングアシスタントツールです。本記事では、MacユーザーがClaude Codeを導入する際の具体的なインストール方法、必要なシステム要件、認証オプションまでを初心者向けに詳しく解説します。
システム要件
MacでClaude Codeを使用するには、以下のシステム要件を満たす必要があります:
必須環境
- オペレーティングシステム: macOS 10.15以降
- メモリ(RAM): 4GB以上(大規模プロジェクトでは8GB以上を推奨)
- ストレージ空き容量: 500MB以上
- インターネット接続: 認証とAI処理に必要
- シェル環境: Bash、Zsh、Fishで最適に動作
推奨環境
より快適に使用するためには、以下の環境が推奨されます:
- macOS最新版
- 8GB以上のRAM
- 安定した高速インターネット接続
インストール方法
MacにClaude Codeをインストールする方法は主に2つあります。公式で推奨されているのはHomebrewを使用する方法です。
方法1: Homebrew経由でのインストール(推奨)
Homebrewは、macOS向けのパッケージマネージャーです。Homebrewを使用したインストールは、以下の理由で推奨されています:
- 自動更新が有効になる
- アンインストールが簡単
- バージョン管理が容易
インストール手順
- ターミナルを起動
- アプリケーション → ユーティリティ → ターミナル
- Homebrewがインストールされているか確認
brew --version
- バージョン情報が表示されない場合は、Homebrew公式サイトからインストールしてください
- Claude Codeをインストール
brew install --cask claude-code
- インストール完了の確認
claude --version
方法2: インストールスクリプトの実行
Homebrewを使いたくない場合や、すぐにインストールしたい場合は、公式インストールスクリプトを使用できます。
インストール手順
- ターミナルを起動
- インストールスクリプトを実行
curl -fsSL https://claude.ai/install.sh | bash
- インストール完了の確認
claude --version
npmを使用したインストール(上級者向け)
Node.jsがインストールされている環境では、npmを使用したインストールも可能です:
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
注意: Node.js 22.19.0以降のLTS版が必要です。
認証オプション
Claude Codeを使用するには、以下のいずれかの認証方法を選択する必要があります:
オプション1: Claude Console(開発者向け)
- console.anthropic.comでのアクティブな課金アカウントが必要
- API直接利用に適している
- 従量課金制
オプション2: Claude App(一般ユーザー向け・推奨)
- Pro/Maxプラン契約で統一されたサブスクリプション管理
- 定額制で利用しやすい
- Claude.aiアプリと統合された体験
オプション3: エンタープライズ
- Amazon BedrockまたはGoogle Vertex AIを使用
- 企業向けの大規模利用に適している
- 専用のセキュリティとコンプライアンス機能
起動方法
インストールが完了したら、以下の手順でClaude Codeを起動します:
基本的な起動方法
- ターミナルで作業ディレクトリに移動
cd your-awesome-project
- Claude Codeを起動
claude
- 初回起動時の認証
- ブラウザが自動的に開き、認証画面が表示されます
- 選択した認証オプション(Console/App/Enterprise)でログイン
- 認証が完了すると、ターミナルに戻ってClaude Codeが使用可能になります
プロジェクト外からの起動
プロジェクトディレクトリ外から特定のプロジェクトでClaude Codeを起動する場合:
claude /path/to/your/project
トラブルシューティング
Claude Codeのインストールや起動で問題が発生した場合、以下の対処方法を試してください。
インストール診断コマンド
Claude Codeには診断ツールが組み込まれています:
claude doctor
このコマンドは以下の情報を表示します:
- インストール状態
- システム環境
- 認証状態
- 設定ファイルの検証
よくある問題と解決方法
問題1: コマンドが見つからない
command not found: claude
解決方法:
- ターミナルを再起動して、PATHを再読み込み
- インストールを確認:
brew list --cask claude-code - シェル設定ファイル(~/.zshrc または ~/.bash_profile)を確認
問題2: 認証エラー
解決方法:
- インターネット接続を確認
- ブラウザのCookieとキャッシュをクリア
- 正しい認証オプションを選択しているか確認
問題3: Homebrewでのインストールエラー
解決方法:
- Homebrewを最新版に更新:
brew update - Homebrewの診断を実行:
brew doctor - エラーメッセージに従って問題を修正
公式リソース
問題が解決しない場合は、以下の公式リソースを参照してください:
自動更新について
Homebrew経由でインストールした場合、Claude Codeは自動的に更新されます。
自動更新を無効にする場合
環境変数を設定することで、自動更新を無効にできます:
export DISABLE_AUTOUPDATER=1
シェル起動時に毎回適用するには、~/.zshrc または ~/.bash_profile に追加してください:
echo 'export DISABLE_AUTOUPDATER=1' >> ~/.zshrc
手動更新の方法
自動更新を無効にした場合や、手動で更新したい場合:
brew upgrade --cask claude-code
まとめ
本記事では、MacへのClaude Codeインストール方法について詳しく解説しました。
重要なポイント
- 推奨インストール方法: Homebrewを使用(
brew install --cask claude-code) - システム要件: macOS 10.15以降、4GB以上のRAM
- 認証オプション: Console/App/Enterpriseから選択
- 起動方法: プロジェクトディレクトリで
claudeコマンドを実行 - トラブル時:
claude doctorコマンドで診断
次のステップ
Claude Codeのインストールが完了したら、以下のトピックも参照してください:
- Claude CodeとVS Codeの連携
- MCPサーバーの設定と活用
- カスタムコマンドの作成
- プロジェクトでの実践的な使い方
Claude Codeを活用して、より効率的な開発体験をお楽しみください。